サブスリーを走るための走力とは

サブスリーを目指すためには、どのくらいで走らなければならないのかということをまずは考えなくてはなりません。

良くフルマラソンで5時間、6時間で完走を目指す場合にはスタートの遅れや途中でのトイレ休憩、給水でのロスなどを考慮する必要があるので、走力としては5時間切りを目指すなら4時間45分くらいで走れるように、という風に考えたりもするようです。

しかし、一般的にはサブスリーを目指すのであればスタートはかなり前になるので、スタートのロスはせいぜい30秒くらい。

途中でトイレによることはないとは言えないが、できればそれはなしで行きたいし、給水に関してもサブスリーくらいのタイムであれば渋滞することもないので、とり方を工夫してロスタイムは可能な限り抑えたいところです。

ですから、純粋に走るタイムが2時間59分であればロスタイム込みでも、グロスタイムでもサブスリーは狙えるというのが自分の考えです。

 

この2時間59分というのは1km辺りのペースで言えば1km4分15秒となります。

このペースをどう感じるのかは、人によって異なるだろうと思います。

ある程度、スピードがあるならば十分に出せるスピードだけれども、フルマラソンほどの距離だと続かないという人もいるでしょうし、スタミナはあるけれどもそんなペースでは走るのはきついという人もいるだろうと思います。

もちろん、サブスリーで走れる人であれば4分15秒は1kmくらい走るのであれば、そんなにきついペースではないと思う。

 

また、フルマラソンで2時間59分で走るペースがほかの距離であれば、どのくらいのタイムになるかというとダニエルズのランニングフォーミュラ(いずれ詳しくは、どこかで触れたいと思います)の中で使われている指標と使うと

ハーフマラソン 1時間25分47秒

10km 38分46秒

1500m 5分03秒

といったくらいのタイムで、走れないとサブスリーは厳しいということになる。

もちろん、このタイムで走れたからサブスリーで行けるかと言えば、短い距離でタイムを達成したとしてもフルを走るきるためのスタミナが必要であるし、本番が理想的な気候ならばいいが、気温が高かったり、風が強かったりする可能性があるので、ある程度は余裕をもって走れないとサブスリーはおぼつかないだろうと思います。

実際、ハーフマラソン1時間24分21秒のセカンドベストを出した年はダニエルズの計算で行けばサブスリー達成できるはずですが、その後のフルは3時間4分台という結果でした。

自分の場合は月間走行距離が200kmと短いのでスタミナが不十分でスピードに余裕があるタイムでないとサブスリーは難しいようです。

ですから、短い月間走行距離で確実にサブスリーを達成しようと思えば

ハーフ 1時間23分

10km 37分45秒

くらいが必要なのかなと思います。

当然、ある程度スピードを磨いていかなければならないですし、それでありながらもそこそこのスタミナが必要かと思います。

もちろん、月間で400kmなど長い距離を走れるのであれば、そこまでのスピードはいらないと思いますが、練習量が倍になってしまうので、効率的にということを考えれば半分の練習で、スピードを上げていく方が楽なのではないかな、と思います。 

ダニエルズのランニング・フォーミュラ 第3版

ダニエルズのランニング・フォーミュラ 第3版